こんばんは。初めまして。りょんです。
今日も日本のどこかでひっそりと夜更かししています。
ちょっと前にトレインスポッティングという映画を観まして、盛大に後悔したんですよ。『間違いなく人生で観て後悔した映画トップ3に入る』とかなんとか書いてましたね。(このブログで)
その映画の続編があるって事は知ってて、1を見終わったあと2も観ようとは決めてたんです。なんせ1が個人的に胸糞悪すぎてツッコミどころ多すぎて。20年越しに続編が出てるって聞いたら救いを求めたくなるじゃないですか。しかもキャストも全く同じだっていうし、ちょっと期待しちゃいますよね。少しはマシになってるんじゃないかと。多分、この映画が好きな人はこのジャンキー達が丸くなる事なんて期待してないと思うんですけど。
それで 割と自分の気持ちがフラットだなって思う時を見計らって、(ちょっとでも不安定だと数日落ち込みそうだったんで)アマゾンプライムでまだ観られたので、観てみました。
感想を一言で言うと(ここからネタバレありかもです)
全然丸くなってねぇぇぇ(特にべグビーが)
サイモンも普通に半グレみたいな事して生きてるし、スパッドはやっぱりヘロイン中毒で15年ぐらい刑務所にいたみたいだし、べグビーはもう完全に凶悪犯ですよ。前作でも思いましたがここの警察ちょろすぎませんか。あんな凶悪犯を2人部屋(でも独居房みたいなとこ)に入れるのも疑問だし、病院だからって一瞬でも目を離すのも謎。そしてお医者さん襲って変装して逃げ出すシーンもなんでそこだけピンポイントで誰も見てないんだ。とか。べグビーに関してはツッコミだしたらキリがありません。
もうべグビー怖い。怖すぎる。しかも普通に奥さんと大学生の息子がいるのもまた怖い。
ストーリー自体は前作と比べてちょっとスローテンポな感じで前作のパロディかな?みたいなシーンもたくさんあって、でも基本的にアホな感じは全然変わってなかったです。『人生を選べ』ってヴェロニカに力説した後に当たり前に薬キメちゃう所も。前作に続いて『選えらばないを選ぶ』っていう意志は終始はっきりしているんですよね。むしろ『自分の意志』として『選んだ』先がドラッグや暴力で、『選んだ所でこんなもん』って言ってるみたいに聞こえました。それにしてもレントンはロリコンだということも2作目にしてはっきりしましたね。前作ではダイアンが中学生だと聞いてビビって離れようとしてましたけど。立派な弁護士になったダイアンに20年ぶりに再会しても全然なびかないあたり、もう生粋のロリコンだとしか思えません。(過去を知られてるといろいろ都合が悪い部分もあるかもしれないけど)前作で『俺は選ぶ事を選ぶ』のラストシーンがちょっとかっこよかっただけに、絶望感とそれでも『選びたい』という欲求がひしひしと感じました。
この映画の中で、私が1番怖いのは言わずもがなべグビーなんですが、ちょっと笑えたのもべグビーが出てくるシーンでした。クラブのトイレでレントンを見つけて『お前かぁーーー!!』と叫ぶシーン。そこから他人の車の上に乗って逃げようとするレントンの腕を切りつけるシーン。クライマックスでレントンを追い詰めて壁に穴をぶち開けて『どっちが賢いんだろうなぁァァ??』と頭を出すシーン。
どれもめっちゃ怖いんですけどなんか笑えてしまうんですよね。なんだろう。前と違ってこの人たちがおじさんだからかな。46歳にもなって何やってんだよって感じですかね。登場人物達が今の自分よりもだいぶ大人になってるからイカレ具合が突き抜けてて、笑えてきちゃうというか。不思議な感覚でした。あとなんと言ってもこの映画が好きな人はほとんどそうだと勝手に思ってるんですけど、音楽がすんごいいいですよね。私なんかはこんなつらつらと感想を述べてますが、物語の深読みとか全然出来ないので音楽が全てなんじゃないかなって思ってしまいます。音楽が良すぎて、なんかクソみたいな人生を送ってるジャンキー達がオシャレとかカッコよく見えてしまう。これって監督の手のひらで踊らされてるんですかね。すごいなー。
という事で、前作、『トレインスポッティング』はどちらかというと正面からストレートくらったような、目を覆いたくなる感じの痛みだったんですが、今回の『T2 トレインスポッティング2』はボディブローを何回も撃ち込まれてるみたいな徐々に苦しくなってくる痛みを感じました。どっちも『痛い』んですが、今回は前作とちがって不思議と観た後に後悔はしなかったです。なんでだろう。耐性が着いたのかな。
皆さんも もし観る機会があれば 必ず2本観ることをオススメします。
それではまた。おやすみなさい。
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